天皇杯3回戦 ベガルタ仙台vs仙台大学

http://www.vegalta.co.jp/games/result_league/e01.php
さて試合開始1時間前にスタジアムに着くと盛大なチャントが。おやと覗いてみるとアウェイ側ゴル裏の中央に陣取る仙台大の応援団はもう全開。メガホン使ってるから響く響く。おー学生は元気だねとアウェイ自由席のはじっこに座ってきいてると


「おーおーおおー はーんしーんたいがーす!」


さて試合が始まってまずは仙台大が勢いよく動く。池上はボランチかなと思ったらかなり高い位置に陣取っている。メンバー表のフォーメーション見ると3−6−1だからダブルトップ下の右かな。何気にアウトサイドやチップキックなど憂太みたいな技も結構見せる。守備時にかなり仕切ってるな。声が出る選手なのは好印象。
そんな仙台大の攻勢も開始5分まで。ベガルタが落ち着いて組み立てを始める。パス回しに振り回され下がっていく。守備も後追いのものになるのでボールを奪ってもファウル判定を受けようやっと奪っても人数少ないので寄せられて体を入れられ攻撃もままならない時間が続く。こりゃ0-5位かなとこのときは正直思った。
ベガルタは繋いでサイドに散らして人数増やしてクロスを入れる。CKやいい位置でのFKも含めれば前半だけで20本以上放ってるんじゃないかな。まぁ1個も決まらなかったわけですが(東京みたいだね)。30分くらいすると淡々と繋いでいたベガルタのペースが上がってくる。取ったらとりあえず全開で走る仙台大と同じペースでやり始めてるのでこりゃ熱くなってんなと。攻めても攻めても決めきれない展開なのでこりゃひょっとしたらなんて邪な事をふとおもう。そうすると仙台大も速攻でいい位置に踏み込めるようになる。逆に前にいけるようになった分速攻でやばい展開も出てくるけど。終盤お互いに殴り合って前半終了。
さて面白くなってくるかなと思ったら始まってすぐにショートコーナーからファーのバロンが空いててベガルタ先制。こうなると興味は仙台大のテンションだよね。先制されても仙台大の気合は衰えず振り回されても必死に食らいついて獲ったら走る。熱くなりすぎて前しか見てない場合が多いが・・・周り見ようとしてたのは池上くらいかな。後半仙台大は取ったらサイドを走らせて裏を狙わせる。ぽこーんと入っちゃったら面白いななどと不謹慎なこと考えてたら途中から右サイドに入った9番がサイドバックを振り切り角度のあるところからズドーン!
その後の展開はベガルタ繋ぐ→放る→跳ね返される→中盤で拾うのループでたまに仙台大が拾って走るみたいな感じかな。ベガルタが落とすふいんきだけど実力差はあるからなぁ。テンポ良く繋げちゃう分守備に関しても集中するタイミングを与えてるのかななどと思ったりもした。
で、延長突入。徐々に仙台大の足が止まっていくが肝心なところの集中は途切れない。さらにGKがここへ来てビッグセーブを連発。ベガサポには悪いが楽しくてしょうがない。
が延長後半右からのグラウンダーに対応のタイミングがずれる。これを押し込まれて失点。残り8分!
厳しいなと思ったが選手たちはさらに気が入りまた足が動き出す。こうなりゃ男を見せるしかないわな。でそういうときにほとんど空かなかったベガルタの守備が空く。シュートはGK小針のニアをぶち抜き残り5分で同点!
その後も守備のがんばりとGKの神セーブで乗り越え試合終了。そして終わらないPK戦の末ベガルタが勝利。終了後はエール交換と仙台大の選手たちに対する暖かい拍手。


仙台大は男を上げた試合でした。もうそれこそ面白いようにパスで崩されてたのだけどホルダーに対して食らいつく(結果ファウルの山でしたが)心が折れなかったことが一番でしょう。仙台までバイクで行って途中死にそうな思いもしたけどいった甲斐があった。