ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」2巻(講談社)

俺内今連載中で面白い3大スポーツ漫画の一つ。
この漫画の1巻を見て主人公のピッチャー三橋とキャッチャー阿部の互いのこいつとならやれる!という手ごたえから始まった信頼関係がチームに伝播していってチームとしての加速につながっていく様子がものすごく気持ちがよかった。
そして2巻。その加速していくチームの最初の試合は三橋の中学校時代のチームメイトがエスカレーター式に進学していた高校。中学時代に最弱のメンタルを持つ羽目になった三橋の過去を振り切る試合となった。
三橋が過去を断ち切りこのチームのエースになるためには勝つこと。そのために選手は一球一球を考えて勝利への道を見出そうとする。
敵チームも三橋の才能を一人見抜き新しいチームのエースとなるべく一人勝ちに行く新エース・叶の思いが伝播して勝利への集中が加速していく。
最初にも書いたけど個人の思い・能力がチームとしての力になっていく様がよくわかって心地いい。
試合のシーンもお見事。一球の見送りでぞくぞくするよ。